ねずみを見かけてビックリしたことがある人も多いことと思います。
ねずみはどんな習性で行動しているのでしょうか?
ねずみは基本的には夜間に行動します。
しかしねずみは、明るい光のある場所でも物が見ることが出来ます。
ドブねずみがエサを求めて昼間に行動している姿も見られます。
ねずみは暗くないと行動できないのではなく、外敵から身を守るために夜に行動しているようです。
<屋内外でのねずみの行動時間>
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屋内 |
屋外 |
環境 |
明暗が人間によって左右される |
日の出、日没により明暗が決まる |
ねずみの行動 |
人間が活動しない時間に最も活発に行動する |
日の出前30~60分
日没後30~60分に最も活発に行動する |
ねずみは種類によって活動する場所が異なります。
<ねずみの活動場所>
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ドブねずみ |
クマねずみ |
屋外 |
穴居生活 |
森林地帯の樹上生活 |
建物内 |
厨房や下水溝など、比較的低い場所 |
天井や壁の中など、比較的高い場所 |
ねずみは環境適応力に優れているため、これとは違う場所で見られる例もあります。
ねずみが隠れ場所や巣を必要とするのは…
1.成獣自身が外敵から身を守るため
2.繁殖のためや、幼獣を守るため
<隠れ場所>
外敵の目の届かないところで、敵に追われたときにねずみだけが安全に逃げることが出来る場所につくります。
<巣>
ねずみは巣を保温するために、紙・布・わら・ビニール・木など、手近に得ることが出来る柔らかい材質のものを好んで使用し、鳥の巣のように組み立てられます。
ねずみは集団で生活しています。
<縄ばり(テリトリー)>
ねずみの集団は縄ばりを持ち、自分たちの地域内には他の集団を侵入させません。
ひとつの集団は、最優位にたつオスねずみ1頭、メスねずみ多数、その子ねずみたちで構成されています。
<行動圏(ホームレンジ)>
ねずみは縄ばりの周囲に行動圏を持ちます。行動圏は主としてエサを求めて歩く範囲です。
他の集団のねずみとの争いも多少はあるようですが、縄ばり内ほど激しくはないようです。
縄ばりや行動圏の広さは、集団の大きさ、えさの量、巣場所の数などにより異なります。
かなり広い範囲を行動している集団もいますし、狭い範囲の集団もいます。
若いねずみはエサを求めるだけでなく、単なる冒険活動として広い範囲を歩き回ることもあるようです。